2010年年末に思うこと。
2010年は本当にあっという間に過ぎてしまいました。ホームページをあまり更新できなかったことは残念です。
FAME試験の発表以降、日本でも賛否両論ありながら徐々にFFRに対する関心が高まり、おかげで2010年はさまざまな先生方とお話をする機会を持つことができました。新たな出会いはまた違った発見をもたらしてくれました。とても刺激的な1年となりました。また一方で、さらに多くの先生方に正しく理解していただくためにもっと努力をしていかないといけないと感じました。FFRがもたらしたものは、決して最終的なgold standardとしての治療閾値ではなく、PCIをするとかしないとかそのようなレベルに留まらず、予後の改善を見据えた上で心筋虚血をどのようにmanageしていくか考えるための取っ掛かりではないかと思います。診断法もその時代の治療法に合わせて進化していく必要があります。現時点での治療法・診断法にまだ満足していてはいけないのだと痛切に感じます。
FFRに関する来年の目標は、さまざまなライブデモンストレーションで、FFRがIVUSやQCAなどと同様、共通言語として会話されること、日本全国津々浦々まで浸透すること、保険診療下でより使用しやすくなることです。もちろん私一人の力でどうなるものでもありません。皆様の叱咤激励、ご質問、ご意見・反論、さまざまな形でのご協力よろしくお願いいたします。
by NOB