この4月よりFFR計測がDPC下においても算定可能となりましたが、それに伴い患者負担が大きく変わることになりました。事前に十分お話しいただくことが必要と思います。
下に、私の施設において主治医の先生方に送った注意喚起を促す文書を掲載いたします。参考にしてください(但し実際の点数は、施設ごとのDPC係数により多少異なりますので、ご注意ください)。
DPC改訂に伴う冠予備能(FFR)計測時注意点のお知らせ
本年4月の保険診療報酬改訂において、狭心症のコーディング病名における入院料が変更となりました。圧センサー付きワイヤーを使用した場合の加算が認められ、FFR計測の有無により下記のごとく患者負担に差がつくことになります。
心カテ検査入院(2泊3日)のDPC点数
FFR計測無し → 14,057点プラス心カテ検査5,400点
FFR計測あり → 44,700点プラス心カテ検査5,800点
患者負担(3割の場合)
FFR計測無し → 58,371円プラス部屋代差額
FFR計測あり → 151,500円プラス部屋代差額
今回の改訂は、FFR計測の病院負担は改善されたものの、検査入院時の患者負担が大きく増加したため、支払い時に混乱を招く恐れがあります。FFR計測の適応は十分考えたうえで行うようにいたしますが、心カテ検査前よりFFR計測により入院費が増額となりうることを十分お話ししておいていただくことが重要と思います。主治医の皆様におかれましては、どうぞよろしく対応のほどお願いいたします。